町長ブログ(令和7年4月)
4月25日
いまだ癒えぬ現地
「第2回JR東日本地域共創アワード」の翌日は、福島県浜通りの東日本大震災の被災地を訪問いたしました。あれから14年、未だに帰宅困難を強いられている東北の太平洋側の地域です。
この日は、浜通りの浪江町をはじめとする各地域、施設にお邪魔いたしました。当時の悲惨さとそして今も残る苦悩を垣間見ました。
児童全員が無事に避難できた請戸小学校、大震災の2日前には震度5の地震を観測したそうです。その経験をすぐに実際の避難に繋げたとのこと。大震災当日には、校長先生をはじめ教職員が、「とにかく高台へ避難せよ!」との大号令のもと、すぐに行動に移しました。途中、トラック運転手の機転で、荷台に児童を乗せて、少しでも早い避難ができるよう協力があったそうです。こうして児童は全員無事でしたが、写真のとおり、校舎は2階まで浸水してしまいました。現在も被災にあったそのままを遺構として保存、公開されています。
「東日本大震災・原子力災害伝承館」では語り部の方から災害時から今までの体験を聴くことができました。家に戻っていたら命を失っていたこと、とにかく危険を察知したら逃げること、被災にしても家族のために施設で働き続けることなど、様々な葛藤の中で過ごした14年の月日を切々と語られた姿に言葉を失うほどでした。
いまだ癒えぬ現地、請戸小学校のすぐ脇では、重機が今も稼働し続けていました。




4月24日
クラフトビールで地域活性化
今日は、「第2回JR東日本地域共創アワード」が福島県いわき市で開催されました。この企画は、JR東日本が、持続可能な地域づくりの取り組みを進める事業を公募し、その提案を発表する機会です。115の団体からの応募があり、最終審査に4団体がノミネートされ、その中から最優秀賞を決める舞台となりました。
4団体のテーマは、『鉄道文化遺産を活用した「碓氷峠廃線ウォーク」高付加価値化の取組み』、『山形県のさくらんぼ剪定枝を活用したアップサイクルプロジェクト』、『コミュニティバスからフルオンデマンド乗合バスへの切換え』、そして奥多摩町は町有地を利活用し、株式会社ジェイアール東日本都市開発八王子支社とVERTERE合同会社が事業展開している『クラフトビールで地域活性化』をテーマとし、参加いたしました。
結果は、安中市観光機構が主体となった『鉄道文化遺産を活用した「碓氷峠廃線ウォーク」高付加価値化の取組み』が最優秀賞となり、その他の3団体に優秀賞が贈られました。各団体とも先進的かつ斬新な取組みで、大変参考となる内容でした。
7名の選考委員の方からの講評も具体的で、各団体の今後の地域活性化の指標となるものでした。このような機会を提供していただきました関係者の皆様に改めて御礼を申し上げます。

4月17日
もえぎの湯
昨年11月から施設改修工事で長期休館していた町の日帰り温泉施設「もえぎの湯」が4月1日にリニューアルオープンしました。
今日は施設内の視察に向かいました。開館25周年を迎えた2023年に施設の老朽化が目立っていたことから、開館以来の大規模工事に踏み切りました。この改修工事では、主に浴槽、洗い場などの浴場と脱衣所のリニューアルを行いましたが、今回は玄関や外観・館内施設などを刷新し、お客様をお迎えすることができました。
もえぎの湯は、古生層から湧き出たメタほう酸、フッ素を含む温泉です。内湯のほか露天風呂があり、湯船から臨む多摩川の清流と山並みが特徴で、行楽客や登山客の皆様に年間約10万人がご利用いただいております。
また、食事処は12畳のお座敷広間とテーブル席を備え、湯上がりのリラックスタイムに美味しいお食事とお飲み物をお楽しみいただけます。私にとっては懐かしいコーラの自販機もあります。
私は鹿肉カレーをいただきました。観光客の方は美味しそうにビールを飲んでいました。食事処には奥多摩のお土産もご用意しています。
詳しくは「奥多摩温泉もえぎの湯」で検索してください。ご来場お待ち申し上げます。




4月8日
瞳(ひとみ)清(すが)しく桜花(おうか)舞(ま)う
昨日は町内氷川小学校、古里小学校の入学式でした。寒さも一段落、今日から春の日差しが注ぐとの予報です。山々の緑も一昨日までの雨で一段と緑濃くなってまいりました。
私は、古里小学校の式に参列させていただきました。桜も、入学式にあわせて満開となりました。新入生17名です。担任の先生から呼名を受けますが、みんな元気に応える姿は立派でした。この児童皆さんが一年経つと見違えるように成長します。今日もその成果を新入生の歓迎とお祝いの演奏で、新2年生が頼りになるお兄さんお姉さんの姿を披露してくれました。教育の力を感じます。
氷川小学校にも、新入生10名の児童さんが入学されました。改めまして、皆さん、ご入学おめでとうございます。先生方、ご指導をよろしくお願いいたします。また、ご家庭におかれましても「付かず離れず」お子様に寄り添っていただきますようお願いいたします。
さて今日は、奥多摩中学校の入学式でした。新入生28名です。町外からの新入生を含め違う三つの小学校から入学して奥多摩中学校の第11期生として、仲間になりました。奥多摩中学校の伝統づくりに励んでください。今日、印象に残りましたのは、在校生代表の歓迎の言葉でした。「素直で、正直で、心のこもった」メッセージでした。お決まりの羅列でない経験値を心から発し、新入生のために話してくれました。頼りになる先輩に「あっぱれ」です。
以下、奥多摩中学校校歌♪です。
輝く朝の山は萌え
瞳清しく桜花舞う
励んで真理の道求め
英知よ光れ
誇りも高く 奥多摩中学校
4月6日
ありがとうございました。そしてよろしくお願いいたします。
今日は奥多摩町消防団の任命式が行われました。任命式に先立ち、退団者の発表がありました。勤続40年、長きに亘り、町の消防団員としてご尽力された井上団長、小林副団長、須崎第2分団長はじめ、33名の団員皆様がここで勇退されました。生業の傍ら有事の際には、いち早く出動し、住民の安全を守ってくださいました。特にコロナ禍にあっては活動も制限された中で、緊急時には出動できるよう、資機材の点検にも努めていただきました。その間、ご家族の大きな理解があったからこそ活動が続けられた訳で、私たち住民は、ご本人はもちろんのこと、ご家族の皆様にも深く感謝をしなければなりません。今後も後進のご指導をお願いするとともに、ご自身の時間、ご家族との有意義なお時間を持っていただきますようご祈念申し上げます。ありがとうございました。
任命式では、新たな階級の異動と11名の新入団員の発表がありました。新しい制服に身を包み緊張感を持って、式に臨まれていました。原島新団長はじめ、それぞれの立場での活動を期待いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
本日は多くのご来賓の皆様にご臨席を賜りました。感謝申し上げます。
4月5日
生かしたまま逃がす
今日は、おくたま海沢ふれあい農園の入村式が行われました。この農園は都内唯一の「滞在型農園(クラインガルテン)」を備えた体験施設です。週末などに気軽に訪れて畑仕事をしながら田舎暮らしを満喫できます。年間貸出しているクラインガルテンほかに、日帰りでの農体験や食体験も提供、多くの皆様に楽しんでいただいております。村の皆様は農園が主催する様々な行事にも参加し、また、地元の住民皆様との交流も積極的に展開してくださっています。
新しいお仲間は3組、滞在型ラウベの鍵の贈呈式を行いました。その後、皆様から自己紹介、ごあいさつをいただきました。一年過ごしたご家族からのあいさつでは、母娘の体験の感想でした。母親の後、高校生の娘さんから体験に基づく子細な報告、感想をいただきました。最初は耕作にはつきものの虫類が苦手だったこと、しかし、慣れるうちに人間も昆虫類も農園の同じ住人と考えられるようになったと・・・カメ虫も殺生することなく生かしたまま外に逃がしてあげられるようになったことなど、親子ともに感動を受けたとお話しくださいました。こちらこそ感動をいただききました。
クラインガルテン ご興味のある方は、「おくたま海沢ふれあい農園」のホームページをご覧ください。
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更新日:2025年04月25日