町長ブログ(令和6年11月)
11月28日
夕暮れの都庁
掲載写真は午後4時45分ごろの写真です。良く晴れた一日でしたが、この時期は都心の午後5時前でも薄暗くなってきています。冬至に向かってまっしぐらという感じですね。
今日は都庁において、令和6年度の都市町村協議会が開かれました。なんと5年ぶりの開催であり、私も初めての参加となりました。今回は「東京都の防災対策」と題し、危機管理監から災害対応の態勢、具体的な災害対応の取り組みについて詳細な説明をしていただきました。東京都と私たち市町村との非常配備態勢、連携について、また、地震・風水害発生時の態勢について確認をいたしました。災害時における罹災証明の交付や住家の被害認定などの困難さは昨今の災害でクローズアップされてきましたが、人間とAIの判断を併用することで被災者の納得感を向上できるなど、AIを活用した住家被害認定支援ツールの開発へと向かっている現状の説明も受けました。
その後の懇談会の席には、協議会に引き続き、小池都知事をはじめ4名の副知事、各局の局長・幹部の皆様も出席され、和やかな雰囲気で懇談ができました。飲み物は各市町村の名産品、料理も地場産材を使ったヘルシーな逸品が並びました。島しょ部の焼酎は相変わらず美味しくいただきました。
11月23日
プロセスも大事
地元、氷川小学校のアートフェスティバルが本日23日と26日に開かれます。本日23日は、合唱と合奏などの音楽発表があり、本日の午後と26日は展示発表となります。展示発表では、図工、家庭などの一部が体育館の壁面に飾られていました。少し早めに会場に着いたので、展示作品を一回り観賞しました。どれも力作ばかりですが、しばし、足を止める作品?に目が行きました。小さなマス目上の空間を利用して、それぞれの作者?が思い思いのタッチで何かを描いているのです。正直、何なのかわからないものばかりです。そこに先生が来て、説明をしてくださいました。これは制作途中の構想や色使いを試すための盤面・空間で、1年生から6年生まで作品になる前の画面を集約してみましたとのこと・・・非常に面白い発想です。こうしたプロセスを経て出来上がった作品は素晴らしいものばかりでした。
音楽発表前の体育館の写真をご覧ください。これから始まる児童の発表を待つ静寂な時間でした。低学年・中学年・高学年とそれぞれの音楽発表も楽しませていただきました。
11月20日
紅葉より落ち葉が、、、
全国の町村が抱える諸問題解決のために、年に一度、全国926の町村の首長が集結し、各省庁への要望の取りまとめ、緊急決議が行われます。本日は東京都渋谷区にあるNHKホールを会場に「全国町村長大会」が開催されました。
本格的な人口減少社会に突入した現在、特に全国の町村部におけるそれは顕著であり、子ども子育て政策に加え、農山漁村地域と都市部の関わりを強化し、持続可能な社会の構築を緊急提言として発し、大会が進みました。以下、主な決議項目を列挙いたします。
・少子化対策と地方創生の推進
・全国的な災害の復旧・復興、防災減災対策、国土強靭化の推進
・地方経済の再生
・地方交付税等の一般財源総額の確保
・自治体DX等デジタル化の推進
・都市と農山漁村の共創社会の実現
・農業関係予算の増額、持続可能な地域社会の実現
・森林整備の促進と国産木材の需要拡大等を通じた林業の振興
・ALPS処理水の海洋放出に伴う、風評対策と水産業の振興
・地域の実情に応じた、学校部活動の改革と指導者の確保
この後、場所を変えて、全国の町村長対象のトップセミナーが開催されました。総務大臣からは、空振りを恐れず、地域防災に向かってほしい旨の発言を頂きました。石川県からは能登町長と穴水町長から被災された経験をもとに講演が行われました。
紅葉が遅れた今年、奥多摩の山々、渓谷の紅葉もさすがに一段落というところですが、都心では、既に落ち葉のじゅうたんというところです。温暖化の日本ですが、これから本格的な寒さに向かいます。皆様、どうかご自愛ください。
11月16日
スポーツフェスタ
西多摩地域広域行政圏スポーツ大会の一環で、子どもからシニアまで、そして障害の有無にかかわらず楽しめるニュースポーツの体験型イベントが、青梅市の総合体育館で開催されました。おなじみの「ボッチャ」に加えて、「ペタンク、ドッヂビー、ラダーゲッター、モルック、スポーツ輪投げ、卓球バレー、ブラインドサッカー」の8種目が行われました。この日は、各市町村のご当地キャラクターも応援に駆けつけてくれました。
私が一番興味深く観戦したのは、「ラダーゲッター」です。写真にあるとおり、ひもでつながっている2つのボールを投げて、ラダー(はしご)に引っ掛かると得点になる競技ですが、バランスよく投げるのは意外と難しいものです。一度床にバウンドさせてから引っ掛かると、得点が倍加算されます。
ここに紹介した8つの競技を、皆さんも是非経験していただきたいです。当日は、各市町村のスポーツ推進委員の方が指導してくださいました。
老若男女、多くの皆様の参加を頂き、楽しい一日を過ごすことができました。ありがとうございました。早朝から準備にあたってくださいました西多摩地域広域行政圏スポーツ大会実行委員会の皆様に深く感謝を申し上げます。
11月12日
898(やくば)
東京都町村会の研修で、埼玉県秩父郡横瀬町を訪問いたしました。
「Area898(エリアはちきゅうはち→やくば)」は、横瀬町に誕生した、横瀬町民による横瀬に関わる人たちのためのコミュニティ・イベントスペースです。使用されなくなっていたJA直売所跡地を利活用し、町民と横瀬町に関わる人たちが交わる“交差点”として作られました。故郷、チャレンジのフィールド、癒しの場所…それぞれの関わり方を提供するスペースです。
この日は、東京都島しょ部と西多摩郡の13町村の首長による研修会を「Area898」で行いました。横瀬町の富田町長自ら、町のそして「Area898」の説明をしていただきました。これまでの経緯から、この施設のあり方を入念に考えてこられたのだと実感いたしました。内装や備品も、地元の大工さんの手で加工されたものが使われていました。施設を見学中には、各ポジションに関わる皆様の意気込み、利用者の満足感を伺うことができました。
11月10日
山ふる秋まつり
9日、10日は、東京都立奥多摩湖畔公園「山のふるさと村」で恒例の「秋まつり」が行われました。イベント広場では、奥多摩に伝わる郷土芸能をはじめ、音楽ライブも楽しむことが出来ました。また、手作り味噌やピクルス、しいたけ、ヤマメのから揚げ、やまぼこ(ヤマメの揚げかまぼこ)など奥多摩地域の物産展のほか、郷土料理としてのおこわや豚汁、山ふる汁のブースも長蛇の列となりました。また、今回はキッチンカーにも出店していただきました。
初日は快晴のお天気でしたが、二日目は時折雨の降る寒い天候にもかかわらず、多くのお客様で賑わいました。また、奥多摩湖のダムサイトや大麦代駐車場も多くの車とバイクで混みあっていました。奥多摩湖畔の紅葉も色づいていましたが、あと一週間が見ごろかなという状況です。皆様には奥多摩のもみじをお楽しみにご来町ください。
11月9日
HAPPYわさぴー
今年度から、1日限りのイベントではなく、紅葉の時期、一定期間にJR東日本さんと連携し「駅からハイキング&ウォーキングイベント」として開催することといたしました。
JR青梅線古里駅をスタートし、多摩川沿いの大多摩ウォーキングトレイルを通り、ゴールとなる奥多摩駅を目指しながら、紅葉をお楽しみいただくという趣旨です。開催期間は 11月3日(日曜日)から10日(日曜日)までの8日間です。今日は最終日の前日、快晴のもと多くのお客様にご参加いただきました。
ゴールとなる奥多摩駅では、キッチンカーも出店し、賑わいました。また、お昼からは、奥多摩駅前でのイベントがありました。
13時からは女性3名のアカペラユニット「XUXU(シュシュ)」の皆様による駅前コンサートが行われました。「声を合わせることは心を合わせること」をモットーに、斬新なアレンジとオリジナルスキャット「XUXU語」で、声の持つ魅力や可能性を伝える皆様です。保育士や教員対象の講習会の講師も務めるなど、教育現場でも注目をあびている「XUXU」。
「BS日本・こころの歌」「題名のない音楽会」などのTV出演、また、全国各地の親善大使、その地域でのイベントなどで活躍されています。
先月の6日は、東京タワーにおいて「大船渡のサンマ祭り」が行われました。奥多摩をこよなく愛してくれる「東京天空わさび」の皆様により、奥多摩のワサビのPRと販売、サンマには大根おろしではなくワサビをトッピングしてお客様に喜んでいただく、というイベントに私も参加しました。同時に、「XUXU」の皆様によるオリジナルソング「♪HAPPYわさぴー♪」も披露していただきました。東京タワーの下で私から「今度、奥多摩で歌っていただけませんか」という無理なお願いが、一か月後の今日、実現されました。会場の皆様と「♪HAPPYわさぴー♪」の歌も振り付けも楽しんでいただけました。楽しい一日をありがとうございました。
11月9日
マッチ一本火事のもと
子どもの頃、拍子木を叩き「火の用心」と町内を巡ったものです。
今日から秋の火災予防運動週間です。奥多摩へリポートには奥多摩消防署の皆様、奥多摩町消防団の皆様が集結されました。快晴無風のヘリポートで、火災予防運動の広報活動のスタートです。
近年は着火剤も多岐にわたることから、BBQや焚火等の不始末からなる火災や、オール電化による「火」への注意が希薄になりつつある状況なども併せて、防火対策をしていく必要を大いに感じます。防火活動、防火対策の重要性をもう一度意識してまいりましょう。
また、今日は、奥多摩ドローン協会皆様のご協力により、活動の様子を空撮していただきました。ありがとうございました。
朝晩が急に寒くなり、乾燥してまいりました。どちらのご家庭も暖房器具の出番だと思います。「火の用心」よろしくお願いいたします。
11月2日
翼をください
午後からは、奥多摩中学校の音楽祭を観賞しました。60名あまりの生徒数ですが、各学年の合奏と全校生徒による合唱、生徒皆さんの意気込みが伝わってくる音楽祭でした。もちろん上級生と下級生の技術の差はありますが、臨む姿勢には胸を打つものがありました。曲目も私が知っているものもあり、親しみも感じました。
第二部のステージでは奥多摩吹奏楽団が加わって、奥多摩中学校の吹奏楽部との合同演奏も聴かせていただきました。さすがに奥多摩吹奏楽団は経験も豊富で素晴らしい演奏を届けてくれました。職員合唱で歌われた「翼をください」では、町の三役も引っ張り出されるというハプニングがありました!いきなり楽譜を渡されましたが、音符どころか歌詞も読むことが叶わず、汗だくのステージとなりました。途中、歌が上手な隣の校長先生のハモリに何度つられそうになったことか、、、
この日は、保護者の皆様も多く駆けつけてくださり、楽しい雰囲気での音楽祭となりました。
11月2日
雨でもビール
2日(土曜日)と3日(日曜日)に、「バテレ(VERTERE合同会社)」でビールフェスタが開催されました。バテレ醸造所は、地域活性化への協力やJR用地以外の開発なども進めている「株式会社ジェイアール東日本都市開発」が奥多摩町から土地を借り、バテレが「クラフトビール醸造事業」を行っています。醸造工場ではありますが、ボトルショップも併設し、今回のビールフェスタでは、国内のブルワリー6社が造るビール販売のブースのほか、キッチンカーなどが集っての賑やかなお祭りとなりました。
2日の土曜日は、時折、激しい雨も降る中、朝から奥多摩駅からバテレへと出発するシャトルバスには、多くのお客様が、、、。私もお昼前にお邪魔致しましたが、どのブースも行列が出来ていました。皆さん雨の中でもおいしそうにビールを楽しんでおりました。
この「クラフトビール醸造事業」は、奥多摩町、バテレ(VERTERE合同会社)及び株式会社ジェイアール東日本グループが相互に連携し、奥多摩町の新たなスポットとして観光、経済、雇用、そして税収といった様々な面で地域にとっても有益な事業となっています。同社のビールは、町のふるさと納税の返礼品においても、人気を博しています。
11月1日
鍾乳洞サミット
昨日まで、長崎県の西海市(さいかいし)で「第36回日本鍾乳洞サミット」が開催されました。北は岩手県、南は鹿児島県と、全国から観光鍾乳洞を持つ九つの加盟団体が鍾乳洞観光の発展を図ることを目的に集いました。鍾乳洞は、その自然の魅力を観光資源として活用し、今や地域観光の核を成すまでに成長しています。このサミットは、鍾乳洞の魅力を次代に継承するための保存方法を研究しつつ、より効果的にPRするために開催するものです。
西海市は、長崎県西彼杵半島(にしそのぎはんとう)の北部に位置し、三方を五島灘・佐世保湾・大村湾に囲まれています。そして、周辺に点在する島からなり、ほとんどの地域がリアス式海岸で、海と山に囲まれた風光明媚な街で、特に海の幸に恵まれています。今回の鍾乳洞サミットでは、まず訪問地の西海市にある七ツ釜鍾乳洞内を巡りました。ここは、昭和初期に発見された洞窟で、約20分の観光コースを歩きましたが、場所によっては前傾姿勢を保ちながらの見学となり、足腰が泣きそうになりました。
午後からは「第36回日本鍾乳洞サミットin西海」が西海公民館で開催されました。鍾乳洞施設の保存対策、誘客対策など、九つの団体からの発表と質疑など、全体討論が行われ、活発な意見交換の場となりました。その中で、各鍾乳洞の規模や立地で入場料の違いなども感じました。その後の「共同宣言」では、観光鍾乳洞の持つ潜在的な可能性の活用を積極的に図るとともに、観光客のニーズに対応した魅力ある鍾乳洞にある観光地づくりと、情報発信、地域資源としての活用方法を模索し、安全で安心な受け入れ態勢の徹底を図りながら積極的な事業展開を推進していくことが必要であることを確認しました。
記念講演では、九州大学大学院の浦田先生から「鍾乳洞から地域の観光振興へ」という演題でのお話があり、西海市からバトンタッチを受け、来年の開催地となる奥多摩町にとっても貴重なご示唆をいただきました。夕刻からの交流会では、各鍾乳洞の皆様と多くの情報交換が出来たことも大きな収穫となりました。次回「第37回日本鍾乳洞サミット」は、来年の10月8日に奥多摩町で開催します。その際は町民皆様のご協力をお願いいたします。
今回の開催にあたり、西海市と西海市観光協会の皆様のほか、関係者の皆様には大変お世話になりました。改めて感謝を申し上げます。
この記事に関するお問い合わせ先
- みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2024年12月03日