町長ブログ(令和5年1月)

更新日:2023年01月31日

1月30日

「福は内」! 山のふるさと村冬まつり

今年に入り、雪の予報が何度か出されましたが、おかげさまで大雪にはならなかった奥多摩町です。それでも役場から西側、奥多摩湖方面へ向かうと積雪が残っている箇所が多くみられます。湖畔の大麦代駐車場も一時の賑わいは無く、静かな日曜日でした。売店も一軒のみの営業でした。奥多摩のアイスクリーム「わさびジェラート」を買って車の中で食べました。
さて、本題です。昨日の日曜日、奥多摩湖畔「山のふるさと村」で冬まつりが開催されました。当日は、旧小河内村のダムに沈まなかった村の話「山ふる歴史めぐり」、森で拾った葉っぱや小枝を使った「花炭づくり」、大豆やインゲンマメなど本物の豆を使った「お豆のストラップづくり」などのワークショップ、また、「火おこし体験」のコーナーなど、普段は行われていない特別プログラムも実施されました。
午後からはビジターセンター前で、「山のふるさと村村長」と奥多摩町のイメージキャラクター「わさぴー」による豆まきが行われました。この日は豆ではなくお子さんたちが喜びそうなものが、いっぱい空中を飛び交いました。大人の方も嬉々としてキャッチしていました。掛け声は「福は内」「福は内」「福は内」最近は「鬼は外」と言わないみたいですね。このイベントは来週の日曜日2月5日にも開催されますのでお出かけください。

 

豆まき1
豆まき2
冬まつりプログラム

1月22日

奥多摩吹奏楽団ここにあり!

東京でありながら、豊かな自然あふれる奥多摩の中学校の音楽室を拠点に活動する「奥多摩吹奏楽団」子ども連れで、練習に参加するメンバーもいる奥多摩を愛するアットホームな楽団です。地域柄まだ大きな集団ではありませんが、昨年の秋には7人制吹奏楽ブリーズバンドの全国大会に出場しました。その映像はテレビ朝日の「題名のない音楽会」で披露されました。
そんな経験を糧に、本日、奥多摩吹奏楽団第1回の記念演奏会が瑞穂ビューパーク・スカイホールで開催されました。昨年の夏から徐々に団員も増え、今日の大ホールでの演奏会が迎えられたことは、私たち町民にとっても大変うれしい日となりました。
「ディズニーメドレー」「ザ・ドリフターズメドレー」など馴染みのある曲をはじめ10数曲が披露されました。アンコールもラデツキー行進曲でばっちりと締めてくれました。とにかく迫力のある素晴らしい演奏で、観客の皆様も充分に楽しまれた事と思います。今後の奥多摩吹奏楽団の活動範囲が広がりますように期待いたします。

 

演奏中の様子

写真:奥多摩吹奏楽団提供

演奏者

写真:奥多摩吹奏楽団提供

1月21日

ノーマライゼーション

奥多摩町障害者自立支援協議会が主催する講演会と映画会が奥多摩文化会館で行われました。残念ながら所用で講演会は聴けませんでしたが、約80分の映画を視ることが出来ました。
様々な立場、状況の中での生活がドキュメンタリーとして映し出され、ご本人と家族の想いが感じられました。
呼吸器から送られる空気で匂いを感じ取る、その距離感。
瞬きによって成立する会話。
口文字コミュニケーション。等々様々な工夫が映像から伝わってまいりました。支援学級でない中学校から高校受験に向かう青年と家族のプロセスには、様々な壁を乗り越えた結果が待っていました。一次は不合格であった受験でしたが、二次募集で合格をつかんだ青年と家族の喜び、涙腺が若干緩みました。
また、車いすで移動しながら、自らも障害者をケアする活気あふれる姿の女性、前向きな姿に、人としての素晴らしさを感じました。時には、慣れていないヘルパーさんもある中で、彼女がヘルパーさんを育てているのだなと感じる場面が随所にありました。ノーマライゼーションを意識させてもらえる一日となりました。

 

1月21日

川野の車人形無形文化財に

奥多摩町川野地区に伝わる、奥多摩町伝統の「川野車人形」が、昨日、国の無形文化財に指定されました。明治時代にお隣の埼玉県から川野地区に伝わったといわれ、全国でも3ヶ所しか現存しないとのことです。その一つ「川野車人形」は毎年3月に開催されます。また、小河内ダムの「水と緑のふれあい館」でも披露されます。地元の保存会の皆様によって脈々と受け継がれ、地元の若い世代も後継者として活躍してくれています。奥多摩町にとっても大変栄誉なことで、関係者皆様のご努力に敬意を表します。
また、先日は、これも奥多摩に代々伝わる郷土芸能「小河内の鹿島踊」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。今回のユネスコ登録以前でも「小河内の鹿島踊」は国が指定する重要無形民俗文化財として、これも保存会皆様の手で、その伝統を継承されてまいりました。奥多摩町にとりましても、従来から文化財、郷土芸能の保存継承に力を注いでまいりましたので、今回の栄誉は町民皆様にとりましても大変喜ばしい出来事となりました。町と致しましても、今後も郷土芸能の保存をはじめ、文化財等貴重な財産を、そして歴史をしっかりと繋いでまいります。

 

1月12日

西の空には下弦の月

今日で、20数日間、東京には雨が降っていません。異常乾燥が続いています。この数日も朝から晩まで雲一つないという日が何日も続いています。朝の出勤時に西の空を眺めると写真のように、下弦の月が見られます。寒い空気に月も星も綺麗に眺められます。
その昔、昭和時代に隣組の仕事として、火の用心の当番がありました。「マッチ一本火事のもと」と声を出し、拍子木を鳴らして、町内を父母と歩いたことを思い出します。週末には雨を期待できそうな予報ですが、この異常乾燥、住民皆様も火気には充分注意を払っていただきますようお願いいたします。

 

下弦の月

1月9日

奥多摩の誇り

「二十歳を祝う会」が午前中で終わり、午後からは丸の内の東京会館へ向かいました。
本日は、奥多摩町出身の岡部武彦氏が長年のオーストリア共和国との関係とオーストリアと日本の音楽関連功績に対して、オーストリア大統領より有功栄誉金賞叙勲を受けたことをお祝いするパーティーが開かれました。この日は、在日オーストリア全権大使、恩師、音楽関係者、ウィーンの会の皆様はじめ多くの関係者が、我がことのように、氏の叙勲をお祝いされました。この日はいつも来日し、私たちに素晴らしい音を聞かせていただいているウィーンのメンバーによる演奏も有り、晴れやかな祝賀会となりました。
岡部武彦氏は奥多摩町に生まれた後、当時の奥多摩町氷川小学校に新任として赴任された音楽教師の勧めで声楽を始められました。このことを契機に学生時代にオーストリア、ウィーンとの縁を得て、毎年ウィーンでのレッスンが始まりました。
その後、日本の高校等の音楽講師を務めた後、ウィーン国立音楽大学に留学、指導者に恵まれ、その才能が開花していきました。同時に指揮、音楽マネージメントの経験を積まれました。
こうしてウィーンと日本の音楽の橋渡しのお役目を果たし続け、今日の受賞となりました。現在でも両国の関係は続いており、また、未来を担う若者たちにも本場の一流の音楽に触れる環境づくり、世界に通用する音楽家の育成活動を続けられています。また、ふるさと奥多摩町においては、毎年、中学校での音楽会、奥多摩湖畔の山のふるさと村では「山ふる音楽祭」を自ら音楽監督として開いていただいております。また、十数年前から西多摩市町村の児童生徒に一流の音楽家の演奏を聴く機会(子ども国際交流音楽祭)も作っていただきました。今後もご自身の音楽活動の広がりを期待するとともに、地域での音楽活動の啓発に勤められますようご期待申し上げます。
オーストリア有功栄誉金賞叙勲、誠におめでとうございました。

 

岡部武彦氏
演奏

1月9日

大人になる日

朝から晴天、この日は夕方まで雲一つ無い快晴でした。(夕方都内に出張いたしましたが皇居前でも雲は無く、めったにない快晴の一日となったようです)気温も3月頃とのこと、暖かな日和の中で、「二十歳(はたち)を祝う会」が奥多摩文化会館で開かれました。
民法改正により成年年齢が18歳に引き下げられましたが、奥多摩町は「二十歳を祝う会」と名称を改め、20歳の皆様を対象に開催いたしました。対象者は43名、この年代から少子化の影響が顕著に出始めた頃です。私自身、前職で保育所に勤めておりましたので、顔見知りのはずなのですが、立派に20歳になった成人皆様の名前がなかなか出てきませんでした。これからの時代を担う若者に幸多かれと祈ります。以下、式における私の式辞です。

あけましておめでとうございます。
令和五年の新春を迎え、奥多摩町「二十歳を祝う会」にあたり、一言、ご挨拶申し上げます。20歳になられた皆様、本日は、誠におめでとうございます。
奥多摩町民を代表し、町民皆様と共に心からお祝い申し上げますとともに、皆さんを深い愛情をもって立派に育てていただいた、ご両親を始めご家族の皆様に対しまして、深く敬意を表します。
人生で多く迎える節目の中で、満20歳を迎えることは、皆さんにとって日本の社会で、様々な権利を認められる大きな意義をもつ大切な節目であり、自らの判断と責任において行動する義務も果たすよう求められます。
本日1月9日は、「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする若い皆様を祝い、励ます」ことを趣旨とし、国民の祝日として「成人の日」が設けられていますが、昨年の4月1日に施行された民法の改正により、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことに伴い、町では今年度から「二十歳を祝う会」と名称を改め開催することとしました。
我が国は、一人ひとりの国民の努力により、世界の中でも経済先進国として豊かな生活を享受しておりましたが、世界の競争力を眺めればその趨勢は激変しています。更に新しい未来に向かって歩んで行くためには、我が国の力を伸ばし、一国では解決しがたい、政治・経済・環境問題等あらゆる分野において、世界の国々と連携し取り組む必要があります。若い皆さんの活躍の場が広がっています。
また、明治・大正・昭和・平成と時代の変換期はいくつもありました。皆さんのご家族、先輩諸氏のご努力により令和、今の私たちがあります。現代は、人工知能をはじめ、最先端のテクノロジーが世の中を席巻しています。皆さんはその社会に大人として巣立っていくわけです。そして今、私達は、予想も出来なかった、見えない敵とも戦うこととなりました。しかし、このような時こそ「人と人との触れ合い」を大切にし、人間力を磨いてほしいと願っています。
「山紫水明の地」奥多摩町で生まれ育ったことに誇りを持ち、これからの時代の若き担い手として、大きく成長することを願っています。
町といたしましても、皆さんのような若い世代をはじめとする町民皆様との連携を一層強め、一人ひとりが笑顔で暮らせる町づくりを進めてまいります。
本日は、ご来賓の皆様には、年頭のお忙しい中ご臨席を賜わり、「二十歳を祝う会」が挙行できますことを、御礼申し上げます。
依然として、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いていることから、皆様の健康と安全を第一に考え、感染対策を徹底したうえで、規模を縮小して実施させていただいておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
結びに、皆さんの無限の未来を祝福し、お祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。

成人式集合写真

1月8日

虹色の放水に願いを込めて

雲一つない快晴の朝を迎えました。奥多摩町消防団出初式が古里小学校の校庭で挙行されました。消防資機材の配属、分団表彰、個人表彰等式典が進む中、消防少年団と各分団による一斉放水が行われると観覧されていた町民皆様から歓声が起きました。風もなく舞い上がる虹色の放水に、今年一年の安全をお願いいたしました。
以下出初式にあたり、町長告辞を記載いたします。

あけましておめでとうございます。
令和5年の新春を飾る、恒例の奥多摩町消防団出初式にあたり、一言、ご挨拶申し上げます。本日は、ご来賓の皆様には、年頭のお忙しい中ご臨席を賜わり、消防団出初式が挙行できますことを、御礼申し上げます。
また、団員皆様には、常日頃から、町の防火、防災に対し、献身的なご尽力を賜り、深く感謝申し上げます。歳末特別警戒も寒い中、大変ご苦労様でした。
本日の出初式は、依然としてコロナ禍ではございますが、感染対策をしたうえで、実施させていただいておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
さて、近年は、気候変動による二酸化炭素排出量の急激な増加が気温上昇を引き起こしているといわれ、国内において大型の台風や豪雨などの大規模な自然災害が発生しています。被災された地域の皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
幸いにも、昨年は、奥多摩町においては、台風災害等大きな自然災害の被害はなく、コロナ禍において災害対応には至りませんでしたが、新たな感染症の脅威は、今後もいつ発生するかわかりませんので、様々な事態を想定した、地域防災計画の見直しを進め、災害に備えることが急務であると強く感じたところでございます。
また、昨年の四月の春の褒章において、井上団長が、名誉ある藍綬褒章を受章されました。誠におめでとうございます。
これは、井上団長の入団以来37年の消防活動において、特に平成23年以降、第4分団長を1期2年、副団長を4期8年、そして現在は団長の要職を歴任され、町の防火防災の任の中心として、多大な貢献が認められたものであるとともに、井上団長をはじめ歴代の消防団長を中心に、脈々と引き継がれた奥多摩町消防団の60有余年に及ぶ、良き伝統が認められたものであり、ここに参集されている消防団員皆様を始め、歴代の消防団員の皆様に対しまして、あらためて敬意を表するものであります。
町では、消防団が今後、益々発展するよう、町の第五期長期総合計画に掲げた施策の実現に向け、特に消防団活動に対しましては、消防力の充実を図るため、消防ポンプ自動車等の消防資機材の整備や消防団員の確保を図り、災害に強いまちづくりを推進してまいります。
奥多摩町消防団は、長い伝統を持って組織を築き上げ、団員の皆様には、生業を持つかたわら、崇高な消防精神と強い責任感をもって、住民生活の安全確保に、日夜、献身的な活動を続けていただいております。団員皆様を日頃から陰で支えていただいておりますご家族のご理解、ご協力にも厚く御礼申し上げます。
結びに、井上団長をはじめ団員皆様には、本年も防火、防災の重要性を深く認識され、住民が安全で、安心して暮らせる町づくりに、なお一層ご精進くださるよう切望いたしまして、告辞といたします。

消防団員整列
虹色の放水

1月5日

朝刊を読む

年始2日目の始動です。さすがに、通勤電車内の登山客は少なめでしたが天候が安定しているためか、奥多摩駅発のバスに乗り込む姿も見られました。
電車通勤の時は、車内で朝刊を広げます。今時、電車内で新聞を読むおじさんはほとんど見られません。皆さんスマホに集中しています。新聞の良いところは、見出しから全体像が観察できるところです。観察と表現しましたが、私は興味のあるところ以外は熟読せず、見出しを斜め読みするだけです。その後スマホを眺めるとなかなか新聞に載っていた記事にたどり着かないことが度々です。その都度検索です。また、社説やコラムなども各紙それぞれの特徴がみられます。そんなことで、新聞を広げることも必要なんだと自分自身を納得させています。
今朝の記事では、温暖化が与える日本の農業、水産業への大きな影響について記載されていました。お米、果物、養殖ノリ、漁場の変化などその対応に苦慮されている状況が載っていました。猛暑、霜、水温上昇、海山の幸が危機に直面しています。気候への対策が大きな課題となっています。
さて、暮の30日には、地元消防団の歳末特別警戒が行われ、町内の警戒にあたっていただきました。いつもながら感謝を申し上げます。引き続き、異常乾燥が続いています。火気には十分注意を払っていただきますようお願いいたします。

 

1月1日

今年もよろしくお願いいたします

明けましておめでとうございます。皆様には、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年も新型コロナウイルスの対策に奔走する1年となりましたが、引き続き住民皆様のご協力のもと、ワクチン接種も迅速に行うことができました。関係者の皆様には心より感謝いたします。
現在も依然としてコロナ禍ではありますが、昨年は、4年ぶりの「ふれあいまつり」の開催に、町内外から大勢の皆様に来場していただき、盛大な開催となりました。ありがとうございました。また、カタールで開催されたサッカーワールドカップでは、日本選手の姿に勇気と感動をいただきました。
今年は、私が町民皆様の温かいご支援を賜り町長に就任し、町政運営に取り組んで3年目となります。まずは第一に、町民の皆様が安心して安全に暮らせる町づくりを引き続き進めてまいります。
現在、コロナの影響を多大に受けている観光事業のほか、少子高齢化による人口減少、デジタル化の推進など、町が抱える課題は多々あります。
そんな中、安心安全の町づくりとして、防災の拠点となる役場本庁舎の老朽化等が進行していることから、昨年は、有識者や関係団体の代表者、そして一般公募で選ばれた3名の住民の方など16名の委員からなる庁舎建設委員会を立ち上げ、庁舎建設に向けて、建設候補地の選定や庁舎建設基本計画策定への提言等について活発な議論をしていただき、昨年12月には最後となる答申をいただきました。
これから建設に至るまでには、関係機関との協議や財源対策並びにアクセスなどの課題がありますが、住民皆様に状況をお伝えし、ご理解をいただきながら、庁舎建設へと向かってまいります。また、観光立町を推進するため、森林セラピー事業とあわせ町全体の観光業の活性化と振興を図ってまいります。
どうか本年も、引き続き住民皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
結びに、皆様のますますのご多幸とご健勝を祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 秘書広報係

奥多摩町氷川215-6

電話番号:0428-83-2345
ファクス:0428-83-2344

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