町長ブログ(令和4年11月)

更新日:2022年11月29日

11月27日

きく・かく・えがく

都内の小中学生が、東京の自然公園が広がるエリアで、働き、暮らし、その自然との関わり方を熟知している「名人」の知恵や技術、生き方などについて「聞き書き」をすることで青少年と熟年者との世代間交流を図るイベントが奥多摩の福祉会館で行われました。
この企画は、共存の森ネットワークが東京都と奥多摩町と連携し、今回で3回目、やはりコロナ感染の影響を受け3年ぶりの開催です。奥多摩町在住の「狩猟」「ワサビ」「林業」の名人の協力をいただき、8月の現場体験、その後レポート作成、そしてこの日はその体験を4つの物語として「影絵師」「音楽家」の協力により、発表のステージとなりました。
狩猟班は銃だけでなく罠猟があることも知り、猟の流れから食肉として私たち人が頂くまでのプロセスも勉強され、鹿肉の美味しさに、また、いつか食べたいとの感想を述べていました。ワサビ班は、ワサビ田の清い流れでの作業にに、「長靴の中に水が入ってしまったけどワサビが抜けた時はうれしかった」と・・・家に帰り、「家族でお刺身やおそばに添えていただきました」と話してくれました。林業班は、伐採のプロセスが思っていたほど単純ではなく、切込みの入れ方やワイヤーの使い方が理にかなっていることに感心したとのこと、また、普段は製品としての材木であったり、家具と向き合っている児童にとって、大地に根を張った木が、思っていた以上に水分を多く含んでいることに驚いていたようです。
このように体験したことを本日、物語として総仕上げの発表となりました。物語が幻想的な影絵の効果で、私たちは舞台に引き込まれていくようでした。物語を進めるキャラクターとそのナレーションも子どもたち親御さんを楽しませるものでした。当日の舞台を盛り上げるために学生ボランティアの皆様にも大変活躍していただきました。また、この企画に協賛、助成をしてくださいました皆様にも深く感謝を申し上げます。
「きく・かく・えがく」4ヶ月間に亘る活動にぴったりのタイトルでした。

 

11月19日

日々成長している子どもたち

朝晩寒くなってきて、暖房が恋しくなってまいりました。この日は、古里小学校の学芸会、久しぶりに観客を入れての実施でした。最近は学校行事で学芸会を観ることが少なくなりました。それだけ時間と労力が必要なのでしょう。案内をいただいて、楽しみに出かけました。
さて、今日の学芸会、よっぽど練習、稽古を積んだのでしょう、各学年の演技は素晴らしいものでした。高学年はプロではないかと思うほどのレベルです。確かに個人的にスキルの高い児童が引っ張っていたようにも思いましたが、それだけでない、全員の「劇を成功させよう、皆で頑張ろう」という姿勢がありありと感じました。最近はダブルキャスト、トリプルキャストといった構成がよく見られます。観賞する私たちも一生懸命、劇に傾注しなければ大事な瞬間を見逃してしまいます。今日も一人で3役もこなすという児童もいて、役に成りきるのが大変だったのではないかと観ていて思いました。また、たんぽぽ・ひまわりの児童の皆さんの演技、物語の構成とステージが観るものをしっかりとひきつけてくれました。素晴らしかったです。コロナ感染症対策を講じての学芸会、会場の環境、そして保護者皆様の入れ替えなどご苦労をおかけ致しました。児童皆さんの素晴らしい演技、日々の教育活動の成果が充分に発揮された学芸会でした。指導された教職員皆様に感謝を申し上げます。

 

桃太郎の劇
二人の男の子のお芝居
笑顔でお芝居
劇中歌

11月7日

山のふるさと村秋まつり

昨日まで、二日間にわたり「山のふるさと村秋まつり」が紅葉真っ盛りの奥多摩湖畔で開かれました。道すがらダムの駐車場には早朝から、多くの車、バイクが、懐かしの昭和の名車も多く停まっていました。この数日間は秋の爽やかな天候が続き、観光客皆様の来町も多くみられます。雨も幸い夜間に集中するという状況で、ダムの貯水率も80%を常に超えている状況です。
この日は大道芸や地元小河内バンバンカンパニーのライブに加え、クラフトセンター前では、ビンゴ大会、ベーゴマ竹馬などの昔遊び、奥多摩の物産コーナー、郷土料理の提供、炭や炭焼きから採れる木酢液などの無料配布も行われました。ビジターセンターでは、「山のふるさと村昔めぐり」アート体験では「エコバッグ作り」「ステンドグラスのミニアクセサリー作り」などまた、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなった「小河内の鹿島踊り」の動画上映も行われました。テントブースでは、地元の特産品をはじめとする販売コーナーもお客様で賑わっていました。
私自身もすっかり楽しんで写真を撮り忘れました。

 

11月6日

有事に備えて

奥多摩湖を挟んで、山梨県の丹波山村、小菅村と奥多摩町との三か町村では様々な施策を共同で行っています。この日も久しぶりに三か町村の消防団合同模擬火災訓練が小菅村で開催されました。観光シーズン真っただ中ということも有り、朝8時に発災した想定で訓練が始まりました。国道139号線を挟み、眼下の小菅川に水利を求め、向かいの林道遥か上方の発火点めざし、団員がホースを運びます。何百メートルもホースを繋ぎ、消防用ポンプで水が上げられるのを待ちます。準備が整い、火点の双方向からの放水が始まります。このように山に囲まれた三か町村では、厳しい条件の中での訓練が必要で、団員皆様の普段の努力、研鑽に委ねるところが大であります。
この日は、管轄の大月市消防本部、奥多摩消防署からも訓練の視察がありました。また、地元の駐在所、交通安全協会皆様のご支援もいただきました。地元消防団と消防署の連携が不可欠な地域の防火防災、早朝からの訓練に感謝いたします。

 

訓練風景
放水訓練

11月3日

紅葉が美しくなりました

奥多摩の紅葉が美しく映えてきました。文化の日の今日、令和4年度の奥多摩町教育文化活動奨励証授与式が行われました。個人2名、1団体が表彰されました。個人は、町が主催する山葵塾の指導、郷土芸能の継承、町の教育発展への功績が認められた方、もう一人は、幼少期から書道に親しみ、全国学生書写書道展で文部科学大臣賞の受賞など活躍された小学3年生、団体は、「チャレンジおくたま」の通称で放課後を利用して、子どもの居場所づくりなど子どもたちの健全育成に尽力された皆様です。町の文化・教育の発展に寄与されましたことに深く感謝を申し上げます。
午後は、奥多摩中学校の音楽祭を鑑賞しました。3年ぶりの開催です。各学年の合唱はマスクを外しての発表でしたが、全校合唱は、マスク着用でのステージ、生徒の皆さんもチョット残念であったと思います。学年は男女の人数差があり、選曲も練習も苦労されたのではないでしょうか。全校合唱はまさしく全員のハーモニーが素晴らしく心に響くものでした。
学校行事も徐々に地域の皆様に公開されつつあります。児童生徒の向上心を町民皆様にも感じていただければと思います。今年はけやきの紅葉が綺麗だとのこと、奥多摩の秋の紅葉もお楽しみください。

 

11月2日

無形文化遺産登録に内定

奥多摩に代々伝わる郷土芸能「小河内の鹿島踊」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとの報道がありました。
1950年代の小河内ダム(奥多摩湖)建設のため、旧小河内村のほとんどは湖底に沈んでいます。岫沢(くきざわ)と日指(ひさし)集落の一部は湖底に沈まなかったものの生活道路の寸断により、住民は移転を余儀なくされました。そんな故郷を失った郷土芸能、小河内の鹿島踊、娯楽の少なかった時代の楽しみであった鹿島踊は一時途絶えてしまいましたが、1970年代に村人が集まる機会を作ろう、鹿島踊を復活しようと保存会が立ち上がり、現在に至っています。
そんな「小河内の鹿島踊」の伝統を引き継ぐべく、保存会皆様のご努力は並々ならぬものがあります。今では毎年9月に小河内神社にて奉納祭が行われていますが、この3年はコロナ禍で実施に至っていませんでした。保存会会員の高齢化が進む中、今年になって小中学生のご兄弟が入会されたとのこと、少子高齢化の中、郷土芸能の保存をはじめ、歴史を繋ぐことが大変難しい時代を迎えていますが、頼もしい後継者を迎え、継承にご尽力された皆様にお祝いを申し上げます。

 

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 秘書広報係

奥多摩町氷川215-6

電話番号:0428-83-2345
ファクス:0428-83-2344

お問い合わせはこちら
みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか