町長ブログ(令和4年3月)

更新日:2022年04月01日

3月29日

「にっ古里(こり)」でフレイル予防を

表題の「にっ古里」は健康を手に入れて「にっこり」とほほ笑むことでしょうか?古里は?現在、奥多摩町には氷川地区にトレーニングマシンを整備した健康づくりの施設がありますが、この4月から町内古里地区にも同様の施設を開設することから施設名をシニア筋トレルーム「にっ古里(こり)」と名付けました。地域包括支援センター職員の発案です。

本日、その施設に行ってまいりました。私も膝や腰が今一つの状態です。指導員から「膝への負担を軽減し、腰痛の改善に役立つ」というマシンに挑戦するよう促されました。膝周りから大腿四頭筋にかなりの負荷を感じ、これは「効くなあ」という感じで、1~2分で額に汗でした。また、この日は、今まで氷川地区で筋力向上トレーニング事業に参加していた町民皆様対象にシミュレーションが実施されました。新しいマシンで今後の健康づくりに使っていただければと考えております。

開放日は週4回、この4月12日から開設されます。利用者は概ね65歳以上、詳細は福祉保健課地域支援係にお問い合わせください。要項はホームページにも掲載されます。皆さんの手で健康を手に入れましょう。

筋トレルーム入り口のかわいい看板
筋トレルームで準備体操をしているみなさん
筋トレルームの器具を使用している師岡町長

3月20日

水(みず)
一般財団法人奥多摩木村奨学会では、例年、町内の小中学生を対象に作文コンクールを実施していただいております。コロナ禍で学校教育現場も大変な中、2年ぶりに開催されました。先日作文集をいただきましたので、感想を述べさせていただきます。
今回のテーマは「水」でした。普段当たり前のように使っている水の有難さ、特に、台風19号を経験したことによる水の有難さを多くの児童生徒が題材にされました。森林と土と水との関係や断水により配水の機能を知ったこと、水害により、災害復旧に頑張る家族への敬意と山葵田の事業継承への決意、水の有難さと時には恐ろしさも併せ持つ「水」を実にしっかりと捉え、それぞれの感性で表現されていました。世界には未だ水が自由に供給されていない国があること、教育の機会均等、貧困による経済格差へも言及している作品もあり、びっくりしました。
低学年は素直に自己表現を、高学年は現実に真摯に、水害やコロナ災害に対して向き合い、これを糧に、自分の立ち位置をしっかりと表現されていました。そして何よりも水に対して、節約の意識が芽生えたことも大きな収穫だったのではないでしょうか。
水は上から下に流れる。当たり前の現象を上流域の私たちが下流域の住民に対して奇麗な水を供給しようとする思いを記した低学年の作文の結びに(川の流れだけでなく)「この気持ちもつながってほしい」と書かれていたのが印象に残りました。

3月10日

春休み?

先週まで空いていた通勤電車も暖かくなってきた今週から少し混みだしました。登山客に交じって、いかにもフィッシャーマンという出で立ちの乗客も見えます。奥多摩には5つの管理釣り場と多くの支流が有り、渓流釣りファンに親しまれています。管理釣り場には食堂が併設されている釣り場もあり、釣り客以外にも地元住民や地域の仕事に携わっている方の来客も見受けます。私自身も時々昼食にお邪魔します。釣り客を眺めながら食事をいただくのがパターンとなっています。

この日も外が眺められる、釣り客が見える場所に陣取り、お蕎麦とミニカレーをいただきながら「早く釣れないかなあ」と・・・最近は若い方のお客さんも多く、その釣り姿は、普段着のままで、というかコートを着たままで釣りをしています。春休みなのか、コロナ禍で大学もリモート授業なのか、学生さん仲間?で楽しんでいます。足元もスニーカーなど釣りだけを楽しむのではなくその日一日を楽しむというコンセプトなのでしょう。マスを釣り上げ大喜びなのですが、見ている私は「あぁ、魚がコートにぶつかっているよ」などと心配してしまいます。午後の放流前にも関わらず、なんと私の食事が終わるまで3尾も釣りあげました。嬉々として網に獲物を入れる姿に、いつの間にか同化している自分がいました。彼らがまた、奥多摩の釣り場にリピーターとして訪れてくれたらうれしい限りです。そういえば、写真に収めるのをすっかり忘れていました。

奥多摩の管理釣り場は、それぞれに特徴があり、初心者からベテランまで満足するレイアウトが施されています。定時放流の仕方や釣った魚の持ち帰り方法、半日券の販売など各釣り場の工夫も見られます。ホームページにも紹介されていますので是非、お出かけください。春はもうすぐそこまで来ています。

3月3日

ヤングケアラーとマミーギルト

ヤングケアラーは「家族のケアをするために、家事やサポートを日常的にする子どもたちを指す」と言われています。ここ数年、コロナの影響もあり、ヤングケアラーが増えていることがクローズアップされています。

中学2年生の約17人に1人がヤングケアラーと言われていますが、それを自覚している子どもは約2%だそうです。わからないと答えている中学2年生は12.5%おり、ヤングケアラーに該当していること自体認識していない子どもたちも多いとのこと、学校での部活動の制限、友達との交流時間、コロナ禍での孤独感など、無自覚のまま負担がかかっており、助けを求められない子どもも多くいるようです。大人に変わって家族のケアを行うヤングケアラー。該当者は多いにもかかわらず、まだ適切なフォローを受けられていない子どもが多い実情です。

昭和初期中期の家族構成は子どもの数が多い時代が続きました。当然のように、低年齢の子どもの面倒は、当たり前のように兄姉が担うというものでした。核家族化以降、家族の役割も多様化し、現在に至っております。自治体としてもしっかりと現実を把握し、時代に即した対応が求められています。

「マミーギルト」馴染みのない言葉です。これも「ヤングケアラー」 と同様に昭和では表面的には語られなかった言葉でしょう。特にこのコロナ禍で、仕事を持つ母親が保育園や学校の休園休校などを背景に、在宅勤務を余儀なくされ、まともに子どもと対峙する時間が取れないことからくる「罪悪感」「申し訳ない」という気持ちを表す言葉とのことです。女性が仕事に進出、男女平等の視点からの企業経営、男性の育児休業も進みつつある中で、未だに「子育ては母親が、専業主婦が」「母親が子育てに専念しないと子どもに悪影響を与える」という50数年前の考え方を一部で引きずっていることが「マミーギルト」を引き起こしてしまったのかもしれません。現代は戦後から比較し、収入も平均的に増え、子どもの教育など求める生活水準が上がり、女性が出産後も正規雇用にとどまり共働きを続けるようになりました。それに合わせ男性との家事分担や育児休業の取得等、現代に合わせた子育て像が見られるようになりました。塾のお弁当が作れない、在宅勤務のため動画ばかり与えてしまう、などなど、家族が仕事の犠牲になっている、申し訳ない、という母親の罪悪感「マミーギルト」を少しでも和らげる環境を作りたいですね。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 秘書広報係

奥多摩町氷川215-6

電話番号:0428-83-2345
ファクス:0428-83-2344

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