町長ブログ(令和4年1月)

更新日:2022年04月01日

1月28日

可食部増量マダイ?と奥多摩やまめ

「22世紀真鯛」「22世紀フグ」これからの食糧問題解決に向かい、食の世界もあらゆる研究が進んでいます。近年では大学がマグロの養殖で脚光を浴びましたが、鯛やフグの世界にもゲノム編集を駆使した養殖技術が注入されています。遺伝子組み換えは、他の生物の遺伝子を利用したものですが、ゲノム編集は別の生物の遺伝子を入れることなく、その生物の持つ本来の遺伝子の働きを利用するもので、従来の方法で30年余りかかった品種改良を2~3年で行うと言われています。この方法により従来の鯛に比べて食べられる部分「可食部位」が1.2倍、餌の量を2割削減した「22世紀真鯛」が開発されました。今後こうした研究が魚類をはじめ他の食品に波及し、世界の食糧問題に一石を投じていくと思われます。

さて、奥多摩町です。水と緑に恵まれた環境下で、水産資源を観光産業として活用しています。ヤマメ、イワナ、ニジマス・・・奥多摩の渓流には数多くの淡水魚が生息しています。もちろん、天然魚を増やす環境を作っていくのが最大の目的と考えますが、冒頭にもありますように、食材としての養殖業、観光産業として発展させる工夫も必要となってきています。なかでもヤマメは、姿・形の美しさや味の良さから「渓流の女王」と呼ばれて釣り人にも人気の高い魚です。しかし、ヤマメは生まれてから約2年(約20~30センチメートル)で産卵して死んでしまうため、食材としては、塩焼きでの利用がほとんどでした。

そこで東京都水産試験場(現東京都島しょ農林水産総合センター)では、1998(平成10)年に、食用としての利用範囲をひろげるため先端技術を応用して、2年以上も生き残って成長する「奥多摩やまめ」を開発しました。「奥多摩やまめ」は、3年で約1.5キログラム(約40センチメートル)、4年で約2キログラム(約50センチメートル)に成長します。大型化によって、刺身や寿司、ムニエルなどの料理で味わうことができるほか、燻製や干物などの加工品も商品化されています。また、通常のヤマメに比べてタンパク質や脂肪が多く含まれていることに加え、成分の季節的変化が少なく、肉質が安定しており、産卵期の腹部の厚みが落ちることがなく、一年中おいしく食べられるというわけです。また、一般河川には生態系の観点から放流は出来ませんが、管理釣り場内(池)では、ふつうのヤマメより釣りやすいので、家族連れで気軽に釣りを楽しむこともできます。「奥多摩やまめ」は、遺伝子組み換えでなく、種なしブドウや他の魚介類などでも実用化されている染色体操作という方法で作られており、安全な魚です。東京都の指導、協力を頂き、「奥多摩やまめ」を広めてまいります。

奥多摩やまめの写真

1月21日

新聞

通勤電車で新聞を広げている乗客は皆無に近いのでは・・・?ほとんどの方はスマホにくぎ付けです。確かに必要な情報はほとんど網羅されていて、新聞に目を通さなくても済んでしまいます。しかし、検索をしていても内容に行き着かない場合もかなりあります。(これは個人的なスキルの問題?)新聞は開いた瞬間に見出し、内容が目に飛び込んできます。また、ちょっとしたコラムに記載されている内容も面白いものが見つかります。見出し読み、ななめ読みではありますが。昭和の私、アナログ世代の私には必要なものとなっています。

さて、本日からまん延防止等重点措置が東京都に適用されます。昨年秋以降年末まで町民皆様、住民皆様のご努力により、感染を最小限に抑えてまいりました。感謝を申し上げます。その状況から収束への道筋が若干感じられていましたが、残念ながら激しい第六波を迎えてしまいました。私たちの住む西多摩地区でも感染が広がりつつあります。ワクチンの供給状況も把握しながら3回目の接種に向けて計画を進めてまいります。

1月17日

大人になるということ

先週の10日成人の日の祝日、午前は本年度成人を迎えた方の「成人の日の式典」、午後は昨年成人を迎えられた方の「成人の集い」が奥多摩文化会館で行われました。昨年はコロナ禍で中止を余儀なくされた成人式、町としても苦渋の決断でありました。5月の連休には、8月の夏休みになれば沈静化するのでは、と開催の可能性を模索していたのですが、度重なる緊急事態宣言で、残念ながら一年の延期となってしまいました。それでも午後の集いに参加していただいた皆様には感謝を申し上げます。通常であれば、奥多摩町は保護者の皆様にも式典に同席していただくことになっていますが、本年は別会場に式典の映像を流し、参加していただく形式となりました。今年の4月からは成人年齢が18歳に引き下げられますが現在の成人と同じようにすべての権利が認められるわけではなくちょっと複雑になっていますね。引き続き20歳が重要な節目ではないかと私自身は思います。

大人になるということは・・・社会が大きく変動する中、あらゆる価値観も人それぞれでしょう。社会人としてあるべき姿も千差万別なのでしょうか。大人になるということはどういうことなのだろうかと改めて考えさせられました。

さて、もう一つ「感謝の念」という言葉が成人を迎える皆様に向けられます。ご家族、恩師、地域の皆様に・・・気持ちを胸いっぱい抱えていても、なかなか言葉や行動に表わすことは難しいものです。ある方が言っていました。「その気持ち、社会に出て関わった人に向ければよい」と・・・その通りだと思います。世の中の動きが目まぐるしく変わる時代です。今ある職業が20年後には半分以上無くなるといわれています。こんな時代だからこそ自分をしっかりと見つめ、力を蓄えていく必要を感じました。

成人式の集合写真
成人の集い集合写真

1月11日

虹色の放水に願いを込めて

9日の日曜日、氷川小学校校庭にて奥多摩町消防団の出初式が挙行されました。時節柄、観覧も含め、規模を縮小しての実施でした。この2年間、団員皆様の活動も制限され、昨年11月の訓練に続き、団員全員が集まることが出来た出初式です。この間、いざという時のために、各団では、資機材の点検等少人数での訓練、活動に改めて敬意を表します。

雲一つない晴天のもと、団員皆様の行進を見つめることが出来ました。コロナ感染の再拡大が懸念される中ですが、お陰様で奥多摩町では感染が広がっていない状況で、出初式の実施をさせていただきました。式典の最後を飾る一斉放水、虹色の放水にコロナ感染の収束を願いました。

消防団一斉放水の様子
消防団の色付き水での一斉放水の様子

1月4日

あけましておめでとうございます

昨日の三日、久しぶりに古里小学校の校庭に向かいました。孫とキャッチボールをするためです。硬くなったグラブと、もしかしたらバッティングもと思い、バット一本持参しました。校庭にはバドミントン、フリスビーをしているご家族(三世代?)も居て、お正月を感じ取れました。

さて、キャッチボールです。大人同士なら暴投も少なく体を折り曲げるような態勢は少ないのですが、何といっても小学校一年生の投げるボールは、半分以上、身体全体を使って捕球に走ります。走るのもしんどかったのですが、何より、膝を曲げて、腰を下ろして捕球すること、球を追いかけることが、これほど大変なのかを久しぶりに、改めて感じてしまいました。悪戦苦闘をしていると地元の少年野球の指導者が、家族で現れてくれました。日頃から子どもたちを指導してくださっていますので、上手に指導してくれます。ある程度爺様の役目を果たしたと解釈して、孫家族と専門の指導者に後を託しました。

日常の仕事も体力、健康あってのことです。今朝も職員と自らの健康保持が町民皆さまの健康を保つことと確認を致しました。私自身も時間を作って健康づくりに努めます。感染症もまだまだ油断のならない局面を迎えています。今までに培ってきた対策をさらに緊張感を持って進めてまいります。

皆様には良い一年となりますようご祈念申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 秘書広報係

奥多摩町氷川215-6

電話番号:0428-83-2345
ファクス:0428-83-2344

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