町長ブログ(令和3年12月)

更新日:2022年04月01日

12月28日

奥多摩消防署長行政報告

昭和46年奥多摩町消防本部が発足しました。3年後には東京都に事務委託するのと同時に、東京消防庁奥多摩消防署として現在地(常盤地区)に庁舎が完成、開設されました。以来、町の防火防災、安心安全を守るために日夜ご尽力をいただいております。昭和62年には、山岳救助隊が発足しました。現在の奥多摩町にとって無くてはならない存在となっています。平成13年奥多摩ヘリポートも完成、施設、資機材も充実し、私たち住民の暮らしを守り続けています。平成29年には新庁舎、31年には庁舎向かいに別棟も完成し、日常の業務はじめ、訓練にも一層の充実を感じます。また、町の自慢である奥多摩町消防団のご指導にもお力を頂き、東京都でも優良な消防団として、地域の安心安全に貢献していることにも感謝しております。

町では、奥多摩消防署長から毎月行政報告を頂いています。管内の災害状況はもとより防災・救急関係の活動も含めてご説明を頂きます。観光シーズンには事故も多くなります。やはり、休日には交通救助、山岳救助、水難救助等発生件数も多く、コロナ禍ではワクチン接種における緊急事態への対応もお願いしていたことから大変なご苦労をお掛け致しました。毎月、この報告を受けるたびに私たち住民、そして観光客皆様が少しでも事故防止の意識を高められたらと感じます。日常の啓発事業として、AED(自動体外式除細動器)の使用方法の講習会も行われています。各事業所に出張指導もされていますので相談してみてください。青梅警察署と共に、私たちの暮らしを当たり前のように支えてくださっている皆様に改めて感謝を申し上げます。

年末年始、住民皆様には感染症に留意され、健康でお過ごしくださいますようご祈念申し上げます。

12月22日

自立とは依存先を増やすこと

自立とは依存先を増やすこと

「自立とは依存先を増やすこと」言い得て妙、なるほど!と納得させられました。今、私はこの日の講演資料を反芻しながらこの原稿を書いています。

19日の日曜日、毎年実施される「平和のための戦争展」第17回の今年は、少し趣向を変えて開催されました。『「ひきこもっていた若者たち」の居場所から』という演題での講演会でした。講師は、長年、公立中学校の教師を経験、定年後はNPO法人でひきこもりの若者と関わる日々を過ごされ、現在も奥多摩町に住まいを構えながらサポートステーション(若者の社会への移行を支える施設)を中心に支援事業を継続されています。サポステ(サポートステーション)ではひきこもりの相談はもちろんのこと居場所の提供、就労のサポート、地域活動への参加支援など多くの事例に応じた出会いを見つける空間となっています。高校生の学習支援、パソコン教室、グループワークを中心としたホームページプロジェクト、楽しく汗を流すフットサル、話したい、しゃべりたいという気持ちを引き出すビブリオトークなど多様なプログラムを展開しています。都内にあるサポステは9ヶ所、西多摩地区では福生にあります。

講演の資料に「ひきこもりあるある」というページがありました。悩みを抱える若者(人とのかかわりがうまく取れない悩み)の心の吐露が感じ取れました。また、若者と表記しましたが40歳代以上の方々も多くいらっしゃるとのこと、一つひとつの事例に向きあう講演者の姿、説得力のある講演会でした。

12月16日

伝統を引き継ぐ白箸作り

白箸(しらはし)とは、お正月やめでたい席などで使用される両細で塗りの施されていない白い箸のことです。材料は日原産の「ミズキ」ミズキは色が白く柔らかくて加工しやすいうえに、まっすぐ天に向かって伸びるため、白箸づくりに適しているとされていました。現在でもミズキを用材とした最高級品とされてきています。

日原地区は、その昔、箸割り村と呼ばれるほど全戸で白箸づくりを生業としていました。その歴史は古く江戸初期徳川家の御用達として使われたのが始まりとのこと、最盛期は明治、大正、昭和初期、どこの家でも「箸割小屋」と呼ばれる作業場を持っていました。年末になるとお正月用の白箸づくり、どこの小屋からも夜なべの明かりが見えたそうです。しかし、時代の流れには逆らえず、衰退の一途をたどってしまいました。令和になった現在、日原地域では「江戸白箸」と新たに命名し、日原の宝として観光や教育に活用しようと取り組んでいます。

12日の日曜日、奥多摩湖畔の「水と緑のふれあい館」に向かいました。日原伝統の「白箸づくり」が来館者対象に行われていました。写真の通り、1階のフロアーで、地元日原皆様のご指導により多くの皆様に参加していただきました。なんと60組を超える参加者だったそうです。観光客皆様は一日の行程をある程度描いて、来町されていることと思いますが、こうしていっときを奥多摩の伝統に浸っていただけたこと大変嬉しく思います。

今後もこの教室を定期的に開催するとのこと、出来れば、町の産業展やふれあい祭りで披露してほしいと願っています。

白箸作り体験の説明案内
白箸作り体験が行われている様子
白箸作り体験が行われている様子
白箸作り体験が行われている様子

12月8日

いざという時に

いざという時に

先週の2日、「こんな時はどうする?」と題して、子どもの応急対応についての講習会が文化会館で行われました。少しの時間でしたが私も参加しました。この企画は、母子保健事業と子ども家庭支援センターの共同企画で、20名近い町民の参加者がありました。奥多摩消防署から講師を招き、講演とAEDの操作も含めた実地指導を受けました。子育て中の母親、乳幼児の保育、児童の教育に携わっている関係者の皆様も真剣に耳を傾け、また、実地指導に加わっておりました。

乳幼児に起こりやすい事故例の数々、家族みんなで防がなければならないことは、当然のことと感じましたが、講義の中で、私たちが普段見過ごしていること、分かってはいるが実践していないことが事故につながるということを改めて知らされました。指しっぱなしのコンセントの抜き差しや小さな埃の除去は、乳幼児を事故から守るだけでなく、私たちの実生活での事故防止にもつながると・・・また、応急手当とその後の治療との関連も丁寧に説明をしてくださいました。実際に子育てを経験している署員からの説明は、非常に説得力がありました。消防署の皆様に改めて感謝を申し上げます。

今日から12月の定例議会が開催されます。

子どもの応急対応講義の様子
子どもの応急対応講習の様子

12月1日

マニュアル車だったら

1980年代には新車販売台数の半数以下しかなかったAT車(オートマチック車)ですが、1990年代以降急速に普及し、近年では新車販売の実におよそ99%がAT車だそうです。マニュアル車が設定されているのは、軽トラックなどの商用車、そしてスポーツカーなどの極めて限られたモデルとなっているのが現状です。こうした時代背景に伴い、運転免許においてもオートマチック車限定免許を取得する人が増え、現在では普通自動車免許の新規取得者のおおよそ7割程度がAT限定免許を選択すると言われています。

さて、そのAT車、歩きスマホと同様、運転しながらスマホでの事故も見られます。そして、高齢者をはじめとするアクセルとブレーキの踏み違えによる事故の発生が多発しています。もし、マニュアル車だったら・・・と思ってしまいます。お体の不自由な方にはメリットがあるAT車ですが、法令を遵守しない「ながらスマホ等」事故につながる残念な事例も見受けます。

時代はますます進化し、自動運転の車が未来の足となるのでしょうか。また、違った課題も出てくる予感がします。

早いもので、今年も師走を迎えました。昨日の報道で「新しい変異株」の日本上陸が伝えられました。皆様には今まで以上の感染予防対策に留意されますようお願い申し上げます。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 秘書広報係

奥多摩町氷川215-6

電話番号:0428-83-2345
ファクス:0428-83-2344

お問い合わせはこちら
みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか