文化財
奥多摩町の文化財
奥多摩町には、先人が残した貴重な文化財・史跡などが、国、都、町の指定を受け町内各所に数多く残されています。
小河内の鹿島踊り(国指定重要無形民俗文化財)
奥多摩湖(小河内ダム)の完成に伴い、全戸転出した小河内南岸の日指、岫沢、南、三集落の祭礼に上演されたもので、祇園踊りともいわれました。現在は、町外転出者の協力を得て保存されています。
この踊がいつ頃この地に伝わったものかは明らかではなく、京都から公卿の落人が岫沢に隠れ住んで教えたとも、また旅僧から教えられたものともいわれています。
(昭和55年1月28日指定)
海沢の4滝(都指定名勝)
海沢の4滝には、三ツ釜の滝(写真左)、ネジレの滝、大滝(写真右)、不動の滝があります。
三ツ釜の滝は、落差約18メートルの滝で、深い見事な滝つぼを持ち、ネジレの滝は「く」の字を呈する落差11メートルの滝で新旧の滝つぼが見事な景観を見せています。大滝はせまい滝幅から豪快に落ちる落差23メートルの滝です。不動の滝は大滝の更に上流に位置し、切り立った断崖から滑り落ちる落差約10メートルの滝です。
海沢園地休憩所から大滝までは海沢探勝路としてコース整備されています。
(平成12年3月6日指定)
氷川の三本杉(都指定天然記念物)
氷川の三本杉は、奥氷川神社の傍らにあり、古来より御神木として保護されてきました。樹齢はおよそ700年、樹高は約50メートルにもなり、都内最大の高さの杉です。幹は根元から3メートルのあたりで3本に別れ、おのおの直立している姿から三本杉の名があります。
(大正15年4月指定)
小丹波熊野神社の舞台(都指定有形民俗文化財)
この舞台は、一般的に神楽殿と呼んでいる、入母屋萱葺(いりもやかやぶき)の農村舞台です。
この建物は、神社の社殿と相対面し楼門建となっていて、その中央が参道となり、その上部が神楽殿になっていますが、社庭に立って振り返ると、舞台は地表から79センチメートルの所にあります。
(昭和50年2月6日指定)
小河内の郷土芸能(神楽・車人形・獅子舞)(都指定無形民俗文化財)
小留浦の花神楽
小留浦に伝わる神楽は「花神楽」と呼ばれ、江戸初期から行われていたと言われていますが、正確な年代はわかっていません。
川野の車人形
車仕掛の箱に黒衣で腰を掛け、手足の指を巧みに使い、浄瑠璃の語りに合わせて人形を操るものです。
獅子舞(原・坂本・川野・峰)
小河内地域の原(写真)、坂本、川野、峰の4か所にささら獅子舞が伝承されています。この獅子舞は、このほか町内の各集落でも行われています。
(昭和27年11月3日指定)
数馬の切通し(町指定史跡)
国道411号線、白丸と氷川の間をはばむ尾根に白丸トンネルが貫通しており、そのそばを大正年間に開通した旧道があります。数馬の切通しはトンネルの上の古道にあります。その昔、奥多摩地方の交通は、東西関係には支障が多く南北につながる尾根筋交通を主としていました。このため、小河内方面及び多摩川南岸の住民は五日市方面と、日原から大丹波にわたる地帯は秩父方面との交通が重要でありました。元禄年間、この数馬の切通しの完成によって、初めて東部方面との関係が密接となりました。
(昭和52年11月3日指定)
金鳳山普門寺楼門(町指定有形文化財)
金鳳山普門寺は物外可什和尚(鎌倉建長寺第三十七世)を開山として創建され、中世以来地方文化に寄与した由緒ある寺でありましたが、近代に至って落箔、小河内貯水池の建設によって取り壊され、往時の面影を残しているのは移築されたこの楼門だけです。(昭和52年11月3日指定)
町内の文化財一覧
国指定重要有形民俗文化財(昭和39年5月29日指定)
小河内の山村生活用具
国指定重要無形民俗文化財(昭和55年1月28日指定)
小河内の鹿島踊り
都指定無形民俗文化財
- 小河内の郷土芸能(神楽・車人形・獅子舞)(昭和27年11月3日指定)
- 山祗神社獅子舞(常磐)(平成21年3月16日指定)
- 神庭の神楽(海沢)(平成25年3月25日指定)
- 白髭神社の獅子舞(境)(平成26年3月16日指定)
都指定有形民族文化財
- 小留浦の太子堂舞台(昭和29年11月3日指定)
- 小丹波熊野神社の舞台(昭和50年2月6日指定)
- 川井八雲神社の舞台及び石崖桟敷(昭和50年2月6日指定)
都指定有形文化財
- 木造蔵王権現立像(昭和31年3月3日指定)
- 宝暦箱訴事件大丹波村牢死者供養碑(昭和54年3月31日指定)
- 木造十一面観音菩薩立像(令和3年3月19日指定)
都指定天然記念物
- 古里附のイヌグス(大正15年3月指定)
- 氷川の三本杉(大正15年4月指定)
- 白髭の大岩(大正15年4月指定)
- 日原鍾乳洞(昭和7年5月18日指定)
- 倉沢のヒノキ(昭和62年2月24日指定)
都指定名勝(平成12年3月6日指定)
- 海澤の4滝
町指定有形文化財(昭和52年11月3日指定)
- 金鳳山普門寺楼門
- 木造伝三面不動尊立像
- 木造十一面観音菩薩坐像
- 木造毘沙門天立像 木造不動明王立像 附 厨子
- 硬玉製垂球
- 石剣及び石棒
- 木造勝軍地蔵菩薩騎馬像
- 木造毘沙門天立像 附 厨子
- 木造東照権現坐像
附 厨子 - 銅製鰐口(氷川)
- 海沢下野原遺跡出土品
- 銅製鰐口(大丹波)銅鏡
- 附 八弁花模様帛沙片
- 木造扁額
- 板碑(光明遍照板碑)
附 板碑 - 滑石製垂玉
町指定有形文化財(昭和58年11月3日指定)
- 丹叟院阿弥陀堂
- 大沢薬師堂の鰐口
- 武家文書(杉田家)
- 武家文書(原島家)
- 慶長の検地帳(杉田家)
- 慶長の検地帳(田草川家)
町指定有形文化財(昭和61年12月17日指定)
- 奥氷川神社本殿
町指定有形文化財(昭和63年12月9日指定)
- 武家文書(原島家)
町指定有形文化財(平成8年4月指定)
- 白丸西の原遺跡出土品
町指定有形文化財(平成15年5月5日指定)
- 原の温泉神社本殿彫刻
- 大丹波地蔵平の宝篋印塔
- 小河内温泉之碑
- 旧倉沢神社の仏像
大日如来坐像 弥勒菩薩立像 五大明王 大日如来像大黒天
蔵菩薩半跏像 種子面 扁額及び絹本墨書本地堂額字 - 温泉神社の懸仏
- 日原鍾乳洞出土の古銭と古鏡
- 元禄絵図(奥多摩各村)
- 棚沢村絵図
町指定有形文化財(平成20年11月21日指定)
青目立不動明王像
町指定有形文化財(平成23年11月3日指定)
- 川井(神塚)の五輪塔
- 大丹波(南平)の六地蔵
- 小丹波(大神)の七地蔵
- 留浦(峰)の五輪塔
- 徳富蘇峰詩碑
- 日食供養塔
- 江戸期の入れ歯
町指定有形民俗文化財(平成2年11月3日指定)
- 棚沢の薬師堂(瑠璃閣)と本尊薬師如来像
町指定無形民俗文化財(昭和58年11月3日指定)
- 八雲神社獅子舞(川井)
- 青木神社獅子舞(大丹波)
- 棚沢獅子舞(棚沢)
- 元栖神社獅子舞(白丸)
- 海沢獅子舞(海沢)
- 奥氷川神社獅子舞(大氷川)
- 根元神社獅子舞(栃久保)
- 一石山神社獅子舞(日原)
- 羽黒三田神社祭囃子(南氷川)(令和2年11月3日指定)
- 熊野神社祭囃子(小丹波・「こ組」)(令和2年11月11月3日指定)
町指定史跡(昭和52年11月3日指定)
数馬の切通し 附 供養碑
町指定天然記念物
- 倉沢鍾乳洞(昭和52年11月3日指定)
- 小丹波のイヌグス(昭和58年11月3日指定)
- 梅沢のイヌグス(平成2年11月3日指定)
- 槐木のサイカチ(平成2年11月3日指定)
- 向寺地のアカガシ(平成2年11月3日指定)
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更新日:2022年08月12日