町長ブログ(令和7年3月)
3月22日
豊穣への祈り
第56東京都民俗芸能大会が板橋区の文化会館で行われました。
この催しは都内各地域に伝わる民俗芸能を通して、地域文化の創造・発展を図るものとして行われます。各地域で保存され、継承していく活動は、都民が地域の伝統文化に触れて親しむ中で、先人を敬い、郷土の歴史や文化に対する理解を深めることができる貴重な機会となっています。この日の区立文化会館大ホールは都民皆様、関係者皆様で満席となりました。
二日間にわたって開催される今大会の出場団体は8組。奥多摩からは、奥多摩町指定無形民俗文化財である「川井八雲神社の獅子舞」が披露されました。楽屋を訪れましたが、開演の準備で出演者、役員スタッフの熱気が溢れていました。数ある伝承演目の中でこの日は「ほうか(奉花)」。春たけなわの宮廷を舞台に、極楽の園さながらの舞いを笛、太鼓に合わせて披露されました。諸先輩に交じり若い後継者も活躍の舞台となりました。
同席された坂本板橋区長からもお褒めの言葉をいただきました。奥多摩からの長時間にわたる移動も大変お疲れ様でした。
3月18日
リニューアルオープン
奥多摩湖畔(小河内ダム)にある「奥多摩水と緑のふれあい館」が3月24日、リニューアルオープンします。
小河内ダムの重要性・水源保全のPRを目的に1998(平成10)年に開館し、25年以上が経過し、機器類の老朽化が進んだため、昨年8月から更新工事を行ってきました。展示室では、新たに水道水源林の四季折々の風景と小河内ダムの映像を360度シアターで観ることができます。今日は、東京都水道局皆様のご案内で視察をさせていただきましたが、まさしく「没入感あふれる映像を楽しむことができる」という謳い文句にピッタリ!素晴らしい映像を楽しむことができました。
「水源林の森づくり」のコーナーは、体験しながら学習できる展示、水源林保全で実際に使う道具に触れたり、奥多摩湖や多摩川の源流を巡る「ふれあいの道」をゲームで追体験もできます。児童生徒の水源教育の場としてもご活用ください。
ふれあい館では、奥多摩町の郷土資料展示や名産品の販売等も行っています。より楽しめる、体感できる施設となった「奥多摩水と緑のふれあい館」ぜひ皆様の御来館を心よりお待ちしています。
3月9日
奥多摩の春の一日
奥多摩町では、住民皆さんや地域が主体となり、地域コミュニティの活性化に繋がる事業を「奥多摩町まちづくり推進事業」として企画を毎年募っています。令和6年度は「アートで友だち計画2024」が採択されました。文化芸術活動、表現活動を通じて普段、接することがない年代や職業の人と友達になること、奥多摩ならではの表現の場を多くの皆さんに知ってもらことを目的に、芸術鑑賞、演劇体験、創作劇体験等を行う事業です。今年度、町内各地で実施されてきました。
本日はその集大成となる海澤にある古民家での開催でした。
前日の雪でJRも運休しており、当日の古民家での開催が危ぶまれていましたが、翌日の日曜日は積雪もなくJRも始発から運転、一気に晴れて、暖かな春となりました。演目は「ホストファミリー」「おぽんじょうるり」「おくたま村とぬすっとたち」私は「ホストファミリー」だけしか観ることができませんでしたが、温かな気持ちが伝わってくる素晴らしい内容でした。古民家では暖かな日差しを受け、観客と演者が一体となって和やかな空気が流れていました。
3月8日
減水の奥多摩湖と川野の車人形
令和5年に国の重要無形民俗文化財に指定された、奥多摩町伝統の「川野車人形」が、今年も地元川野の生活館で披露されました
明治から幾多の危機を乗り越えて技の継承に努められてきた「川野車人形」は、奥多摩湖畔に残る30世帯余りのメンバーで、「保存会」を結成し、伝承の基盤づくりに励まれました。しかし、若年層の少なさからその継承には大変なご苦労が伴いました。そんな中、地元小河内小学校(平成16年に閉校)の教育課程に「総合的な学習」の一環としてこの「川野車人形」が掲げられました。人形遣いの技は大人でも難しいそうですが、「川野車人形子ども教室」を立ち上げ、子どもたちの稽古を組織立てするために、小河内小学校で学習の中心を務めた先生がPTAのお母さん方の協力を仰ぎ、伝統文化を継承する若者を育ててきました。
本日の公演には、その子ども教室に参加した皆様が一員となり、「ご祝儀三番叟」「東海道中膝栗毛(赤城並木の段)」が演じられました。人形遣いや浄瑠璃、三味線を担当した学生さん、PTAで協力されて以降今日まで続けてこられたお母さまたちが、ものすごく上達されているのに驚きました。今後も地元の保存会皆様のご尽力で、この伝統の「川野車人形」を継承していただきますようお願い申し上げます。奥多摩町もしっかりと応援してまいります。
3月16日(日曜日)には小河内ダムそばにある「水と緑のふれあい館」で午前の部、午後の部と2回公演されますので、是非、お出かけください。
3月2日
春近し!
北氷川橋の写真です。昨日、氷川漁業協同組合の皆様が本日の渓流解禁に向けて放流事業を行いました。どこも人手不足に悩まされていますが、この日は、奥多摩消防署の気鋭がお手伝いをしてくださいました。写真のように魚を容器に入れ、それをリュックに入れて、高低差のある日原川までなんと走って向かいました。普段鍛えているとはいえ、魚を窒息させまいと、、、。写真の河原に小さな人が確認できますでしょうか?さすがに河原についたときは息が切れていたことでしょう。感謝しかありません。
さて、本日の解禁日、温かい釣り日和です。こうした漁業組合、ボランティアの皆様のご尽力により多くのお客様が釣りを楽しむことができました。
明日からの冷え込み、雪予報がちょっと心配な日曜日でした。
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更新日:2025年03月25日